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甲鉄城のカバネリ

甲鉄城のカバネリ

世に産業革命の波が押し寄せた頃、突如として不死の怪物が現れた。 鋼鉄の皮膜で覆われた心臓を撃ち抜かれない限り滅びず、それに噛まれた者も死後蘇り、人を襲うという。怪物は「カバネ」と呼ばれ、爆発的に増殖していった。世界中が恐怖に覆われる中、日ノ本の人々はカバネの脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中に閉じ籠もることで生き延びていた。 この駅の間を行き来できるのは装甲蒸気機関車(通称、駿城)のみだった。製鉄と蒸気機関の生産を行う顕金駅に暮らす蒸気鍛冶の少年生駒(いこま)は、カバネを倒すために独自の武器「ツラヌキ筒」を開発しながら、いつか自分の力を発揮できる時が来るのを待ち望んでいた。 そんなある日、駿城の一つである甲鉄城が顕金駅にやってきた。生駒は甲鉄城の整備の最中に不思議な少女、無名(むめい)と出会う。そしてその夜、顕金駅にカバネの脅威が押し寄せてきた!

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